2021.10.06
体がだるい!女性ならではの原因とは?改善策もチェック
こんにちは!食と健康をサポートするリセライーツの椿本です。
「寝ても疲れが取れない」「疲れるようなことはしいてないのに、体がだるいのはなぜだろう」など、体がだるいときに原因が思いつかないということはありませんか?
実は、体がだるいときに考えられる原因はいくつか考えられます。
中には病気が原因である可能性もあるので、そのままにしてしまうと危険な場合も。
今回は体がだるいと感じる女性ならではの原因を中心に、改善方法も一緒にご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
女性で「体がだるい」と感じる原因は?
体のだるさの原因として「病気」によるものもありますが、女性の場合は、女性特有の原因によってだるさが生じているケースも。
女性ならではの体のだるさの原因と、男女問わずに体のだるさを感じる原因として考えられることを見ていきましょう。
女性の体がだるい原因1:貧血
日本人女性の多くが抱えている「貧血」。
特に月経がある女性の場合は貧血になりやすく、妊娠中・授乳中も貧血になる女性は多いです。
血液中の赤血球は体中に酸素を運ぶ役割を担っています。
貧血になり赤血球が減ると、酸素が行き届かなくなり、息切れや動悸を起こして体がだるいと感じる原因になります。
血液検査のヘモグロビン値は正常範囲で貧血と診断されていないからといって、安心はできません。
フェリチン値という、いわゆる鉄の貯金のようなものが足りず「隠れ貧血」になっていることもあります。
通常の血液検査ではフェリチン値まで検査をしないので、見過ごされてしまうケースも少なくありません。
女性の体がだるい原因2:女性ホルモンの影響
月経前になると体の不調を感じる人も多いのではないでしょうか。
いわゆるPMS(月経前症候群)と呼ばれるもので、月経前の約1週間はその傾向が強くなるようです。
PMSが起こる原因の一つが、女性ホルモンのバランスが崩れだと言われていますが、この乱れはストレスや不規則な生活(暴飲暴食・短い睡眠時間など)によっても起こります。
女性ホルモンのバランスが乱れると「頭痛や肩こりがひどくなる」「疲れやすい」「のぼせた感じがする」といった症状や、体のだるさを感じます。
女性の体がだるい原因3:更年期
更年期症状は女性ホルモンの低下によって引き起こされます。
更年期の症状は閉経の前後の5年間、45~55歳くらいに現れることが多いようです。
更年期の症状として、体のだるさや疲れ、やる気の低下、ほてりやのぼせなどがあります。
女性の体がだるい原因4:冷え
体が冷えていると、だるさが抜けず、疲れが溜まっていると感じることがあります。
クーラーが効いた部屋にずっといると、体が重く感じるのと同じです。
冷たいものをたくさん飲食している人は、内臓も冷えてしまい、体の様々な不調につながります。
その他、運動不足による筋肉の衰え、ストレス過多や不規則な生活による自律神経の乱れが「冷え」につながっていることも。
特に女性は男性より元々の筋肉量が少ないため、冷えにつながりやすいと言われています。
男女共通の体がだるい原因1:食生活の乱れ
バランスの良い食事を摂らないと体の調子が悪くなり、体がだるいと感じる原因になります。
食生活の乱れとして考えられるのが、以下のようなものです。
- 無理なダイエットで食事を減らしている
- 野菜や果物を食べないなど偏った食事内容である
- 寝る直前まで食べている
- 冷たいものをたくさん食べている
- 食べ過ぎ
「1日3食しっかり食べているのに体がだるい」と感じる方は、食べ過ぎかもしれません。体内に食べ物がたくさん入ってきて消化不良を起こしている可能性があります。
また、米や小麦、イモ、砂糖、イチゴやリンゴなどの甘い果物など、糖質が多い食品を摂り過ぎると、血糖値を下げるためにエネルギーを使うので体が疲れやすくなります。
男女共通の体がだるい原因2:ストレス
ストレスを感じると自律神経失調症や不眠障害を引き起こし、睡眠不足に陥ってしまうケースがあります。
睡眠がきちんと取れないことで体がだるいと感じる原因になります。
特に女性は月経前や閉経前後などにホルモンバランスが崩れやすいため、ストレスに起因する体調不良が起こりやすいと考えられています。
体がだるいと感じる場合、病気が原因の場合も!女性に多い病気とは
体のだるさは病気が原因である可能性もあります。
食生活や生活を見直しても改善しない場合や倦怠感が続くときは病気も疑い、少しでも症状が当てはまれば、早めに病院へ行って診断を仰ぎましょう。
①風邪・鼻炎
インフルエンザや新型ウイルスによる感染症だけでなく、いわゆる「風邪」と呼ばれる体調不良が原因になっているケースです。
また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などは、鼻づまりによって睡眠不足を引き起こしたり、倦怠感が現れたりすることがあります。
②甲状腺の病気
バセドウ病や橋本病など甲状腺ホルモンが原因で起こる病気が、だるさの原因になっているケースも。
男性も発症することがありますが圧倒的に女性に多く、いずれも甲状腺ホルモンが分泌される首が腫れるのが特徴です。
③慢性腎臓病
腎臓の働きが低下していたり、タンパク尿が出たりしている状態のことを慢性腎臓病と呼びます。
症状は体のだるさやむくみ、動悸や息切れ、食欲不振などさまざまですが、症状がひどくなるまで病気が見えづらく、早期発見が難しいのが特徴です。
④心不全
心不全によって心臓の機能が低下すると、呼吸困難や筋肉への血液供給不足を起こして、体がだるいと感じることがあります。
⑤産後うつ
出産1~3週間後に発症しやすいと言われていますが、妊娠中または産後半年~1年後に発症する方もいます。
気分が落ち込み、体がだるいと感じて疲れが取れない、眠れないなど症状はさまざまです。
産後貧血と産後うつは高い関連性があるというデータもあり、胎児の成長や母乳の分泌に大量の鉄分が使われてしまうことが要因になっている場合も。
妊娠中から鉄分不足にはしっかり摂るよう注意しましょう。
体がだるい場合に改善する方法もチェック!
体がだるい原因として、「貧血」「女性ホルモンの影響」「更年期」「冷え」「食生活の乱れ」「ストレス」が挙げられます。
これらを改善する方法を知り、体の不調を減らしていきましょう!
貧血の改善方法
鉄分は、まずは食事から摂ることを意識しましょう。
鉄分を多く含む食材には、レバーや赤身の肉、マグロやカツオ、小松菜、納豆や卵の黄身などがあります。
良質なタンパク質、鉄分をつくる効果が高いビタミンCが含まれる果物や野菜もあわせて摂るようにすると、より効果的です。
緑茶やコーヒー、紅茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を阻害するため、たくさん飲んでいる方は控えましょう。
貧血がひどい場合は食事療法だけでの改善は難しく、鉄剤の処方が必要になるケースもあるため、病院での診断をおすすめします。
女性ホルモンの影響・冷えの改善方法
PMS、更年期障害など女性ホルモンの影響で起こる体のだるさは、対症療法になります。
体がだるい場合には血行不良が原因になっている可能性があることから、まずは湯船に浸かってゆっくりと体を温めてみてください。
体が温まることで睡眠の質も上がります。
イライラしたり気分が落ち込むこともあるかもしれませんが「こういうものだ」とおおらかにとらえ、ストレスをためないようにすることも大切です。
冷たいものを摂り過ぎないこと、適度な運動をして筋力をつけて代謝を上げること、質の良い睡眠を取ることなど、基本的な生活を整えていくのも重要です。
これは、冷えと食生活の乱れによる体のだるさ改善にも通じます。
食生活の乱れの改善方法
偏った食事や食べすぎは胃腸機能が低下して体のだるさにつながるため、栄養バランスを考えた食事をきちんと1日3食摂るという、基本がまず大事です。
また、よく噛むことで唾液や胃液の分泌が多くなり、消化吸収が高まって胃腸機能も改善されやすくなります。
栄養としては、特にビタミンB群は糖質や脂質の代謝にかかわるため疲労回復につながります。
ビタミンB群は豚肉、レバー、ウナギなどに豊富に含まれる他、主食の中では玄米や雑穀にも多く含まれるため、白米から変えてみるのも効果的でしょう。
ストレスの改善方法
ストレスは一概に「これが解決方法」とは言えませんが、ストレスとなっている原因から離れる、またはストレスとうまく付き合う方法を考えるといった対応になるでしょう。
ストレス発散でドカ食いをしてしまうと、消化不良でまた体がだるくなるという悪循環になるおそれもあるのでほどほどに。
基本的な生活を整えることを基本に、ストレスと上手に付き合いたいですね。
女性が体がだるい原因は食生活で改善するケースもある
女性が体がだるいと感じる原因には、女性ホルモンの影響や更年期といった女性特有のものがあります。
また、貧血も女性に多いだるさの原因です。
他には、冷えや睡眠不足、食生活の乱れなども原因として挙げられます。
貧血の初期症状や冷え、更年期、ストレスなどによって体のだるさを感じている場合は、食生活を中心に基本的な生活を整えていくことで改善することも多いです。
ただし、体がだるいと感じる原因の中には風邪や甲状腺の病気、心不全や慢性腎臓病、産後うつなど、病気が起因していることもあります。
症状が辛い、倦怠感が長く続くなどの場合は、すみやかに医療機関を受診しましょう。