2022.04.25
オーガニック牛乳とは?普通の牛乳との違いや嬉しい効果を解説
こんにちは!食と健康をサポートするリセライーツの椿本です。
最近よく耳にする「オーガニック」ということば。
実は牛乳にもオーガニックがあるのをご存じですか?
オーガニック牛乳は「環境に優しく、さらに栄養価も高い」と今、注目を浴びつつあります。
今回のコラムでは、オーガニック牛乳とはどんなものなのか、普通の牛乳と何が違うのか、などオーガニック牛乳の特徴やメリットについてご紹介します。
はじめて「オーガニック牛乳」を知った方にもわかりやすくお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
オーガニック牛乳とはどんなもの?
「オーガニック」と聞くとどんなイメージがしますか?
「なんとなく体に良さそう」「環境のことを意識してそう」「健康志向やナチュラル志向の人が選ぶもの」といったイメージでしょうか。
そもそもオーガニックとは「有機の」ということ。
日本では、化学肥料や添加物、農薬や殺虫剤などに頼らず、太陽や水などその土地の自然の恵みを生かして生産されたもの、またそれらを使って加工されたものを意味します。
オーガニック野菜、オーガニックコスメやオーガニックコットン、オーガニックワインなど、オーガニックの製品は幅広い分野で見られます。
オーガニック牛乳は有機畜産で生産される牛乳のこと
近年、ますます注目を浴びているオーガニックですが、その中でもオーガニック牛乳はどのようなものなのでしょうか?
オーガニック牛乳とは農薬や化学肥料、殺虫剤や除草剤などの化学合成物質を使わずに育てた餌を与え、本来育つ自然環境にできるだけ近い環境でストレスなく育った乳牛からとれたミルクのことです。
日本では「有機」や「オーガニック」と商品に表示するには「有機JIS認証」の認証が必要です。
「有機JIS認証」の対象は現在、農産物とその加工品、飼料、畜産物とその加工品となっています。
その中で畜産に求められる認定基準の主なものは以下のとおりです。
- 有機飼料を用いること
- 放牧など家畜がストレスを感じない環境で飼育すること
- 抗生物質やホルモン剤などを予防目的で使用しないこと
「オーガニック牛乳」とかかれた商品はこれらの厳しい基準をクリアしています。
クリアした商品には「有機JIS認証」のマークがついているので、スーパーなどで食料品を手にしたときには一度確認してみてください。
「オーガニック牛乳」とは、より美味しく安全な餌を食べて、広い牧場でのびのび育った牛のミルク。
普通の牛乳とはひと味違うはず、と気になりませんか?
日本ではまだなじみのないオーガニック牛乳ですが、海外での消費量は急成長中で、日本でも今後もっと一般的な存在になるでしょう。
「人にも牛にも環境にもやさしく」を可能にするオーガニック牛乳
オーガニック牛乳は普通の牛乳より栄養価や味が優れています。
どのように優れているかはあとからご説明しますが、そのため、品質改良のため作られたと思われがちです。
しかし、最も大きな理由は品質改良ではありません。
オーガニック牛乳の背景にあるのは「環境にも牛にもやさしい牛乳を」というエシカルな思いです。
エシカルとは「倫理的な」という意味。
「環境や社会に配慮した倫理的に正しい商品を提供したい」というのが最も大きなオーガニック牛乳の作られる理由です。
たとえば、酪農において牛の排せつ物の処理は大きな課題ですが、オーガニック牛乳ならば、有機飼料の堆肥として、排泄物を有効活用できます。
また、牛が食べる飼料は、農薬を使わないので環境を汚すこともありません。
これは循環型酪農と呼ばれ、自然環境も守るためにも注目を集めています。
最近、よく「SDGs」ということばを耳にしますね。
これは「持続可能な開発目標」のことで、わたしたち人類がこの地球上で暮らし続けていくために達成すべき目標のことです。
環境にやさしいオーガニック牛乳を選択することは、サステナブルな社会を応援することにもなります。
オーガニック牛乳のうれしい効果を詳しくチェック!
オーガニック牛乳は通常の牛乳より、栄養面でも味の面でも、優れているとされています。
具体的にどのように優れているのか、確認しましょう。
牛乳に含まれる脂肪酸を大きく分けると「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つに分けられます。
簡単に説明すると「飽和脂肪酸」は、バターやラードなど常温で固まる「脂」、一方「不飽和脂肪酸」はサラダ油やオリーブオイルなど液体の「油」です。
飽和脂肪酸はコレステロールを増やしますが、不飽和脂肪酸にはコレステロールの排出を促す働きがあるとされています。
この不飽和脂肪酸の中のオメガ3系脂肪酸は意識的に摂取すべきだとされています。
なぜなら、オメガ3系脂肪酸には血流を改善し、動脈硬化を防ぎ、生活習慣病を予防する効果や神経細胞を活性化し、情報伝達をスムーズにしたり、脳機能を活性化させ記憶力や学習能力を高める効果があるといわれているからです。
オーガニック牛乳が通常の牛乳と大きく違うのがこのオメガ3系脂肪酸の量。
オーガニック牛乳には、オメガ3系脂肪酸が通常の牛乳と比べ約40%多く含まれています。
オメガ3系脂肪酸は体内で作り出すことができず、日常生活では不足しがちな栄養素です。
毎日飲む牛乳で気軽に補うことができるならうれしいですね!
オーガニック牛乳の味はどう?
「人は食べたものでできている」といわれるように牛も食べ物の影響を受けて育ちます。
通常の乳牛は草以外にも栄養素を多く含む穀物飼料を使い飼育されています。
一方オーガニック牛乳で使われるのは有機飼料のみ。
この違いはそれぞれの味にもあらわれます。
オーガニック牛乳は通常の牛乳とくらべ、しっかりとしたコクがあるのに、サラッとしていてまとわりつきにくく、ほんのりとした甘みが感じられるのが特徴です。
また、季節により牧草が変化するため、それに伴い牛乳の味も変化します。
春の早い時期は、若草のカロチンを多く含んで、黄色っぽく、夏になるとさわやかな飲み口に。
また寒い時期は脂肪分を多く含んだコクのある味を楽しむことができます。
牛乳の味が季節で変化するなんて、少し不思議に思いますが、それだけ自然に近い環境で育てられたと思うと安心できますね。
リセライーツの低糖質スイーツや低糖質パンはオーガニック牛乳を使用!
抗生剤やホルモン剤を使用しない乳牛のコクと深みのある牛乳を使用したスイーツやパンは、味も安全も自信を持っておすすめできます。
おいしくて健康にも良く、さらには環境にも優しいスイーツやパンをぜひ一度お試しください!
安心安全なオーガニック牛乳は環境にも健康にもメリットいっぱい!
オーガニック牛乳とは農薬や除草剤を使わない安全な餌を食べて、のびのび育った牛のミルクのこと。
循環型酪農で生産されるオーガニック牛乳は、人にも牛にも環境にもやさしい牛乳です。
オーガニック牛乳のメリットはそれだけにとどまりません。
普通の牛乳と比較すると、生活習慣病の予防や認知機能の向上の効果があるオメガ3系脂肪酸が豊富に含まれています。
さらに、穀物飼料ではなく有機飼料を食べて育つため、その乳の味もまろやかでコクがありほのかな甘みがあるのが特徴です。
日常的に口にする牛乳がおいしく、より健康的な効果が期待でき、さらには環境にもやさしくできるなんて一石二鳥以上のメリットですね!
オーガニック牛乳を見かけたときには、ぜひ一度そのおいしさを味わってください。