2022.02.25
むくみと脂肪の関係は?放置がよくない理由やむくみの解決策もご紹介
こんにちは!食と健康をサポートするリセライーツの椿本です。
夕方になると足が太くなったような気がする…と思ったことはありませんか?
むくみに悩まされる女性はとても多いです。
「むくみは放置すると脂肪になってしまう?」「どうしたらむくみは解消される?」など、むくみに対する疑問は尽きないですよね。
今回はむくみと脂肪の関係、むくみの原因やその解決策をご紹介します。
むくみでお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
むくみと脂肪の関係とは?むくみは太ることにつながる?
「靴下の跡がなかなか消えない」「長年つけているリングを外そうと思ったらなかなか取れない」なんてことを経験したことはありませんか?
それらはむくみの仕業ですが、むくみとはいったい何なのでしょうか?
実はむくみは放置すると肥満(脂肪が増える)ことにもつながるため、その関係性についても合わせて解説していきます!
そもそもむくみって何?
むくみとは、私たちの体にある余分な水分や老廃物が溜まっている状態のこと。
人間の体は約60%が水分でできており、水分の40%は細胞内に、20%は細胞外にあるといわれています。
細胞外の水分は細胞外液と呼ばれ、これがむくみに関係しています。
この水分は細胞や血管などを行き来して、老廃物を除去する・細胞に栄養を送るといった働きを行い、体内でのバランスは一定に保たれています。
しかし、何らかの原因によって体内の水分量が多くなったり、血液やリンパの流れが悪くなったりすると、細胞と細胞の間に水分と老廃物が溜まります。
その余分な水分が皮膚の下にたまった状態が、むくみです。
むくみを放置すると脂肪につながる?
むくみは脂肪ではありませんが、むくみを放置すると肥満につながる可能性があるので注意が必要です。
まず、むくみやすいということは体内の血流やリンパの流れが滞っているということ。
この滞りの原因のひとつに基礎代謝の低下があります。
基礎代謝とは人間が生きていくために必要な最低限のエネルギーです。
基礎代謝の低下は、体内で消費するエネルギーの減少を意味します。
エネルギー消費が減少すると、脂肪をため込みやすい体質になってしまいます。
つまり、むくみやすい体質は太りやすい体質でもある可能性が高いのです。
さらに、むくみが出ている=血流やリンパなどの流れの滞りを放置すると、体内に排出しきれない老廃物がどんどん溜まります。
そうなると脂肪が燃焼されにくくなり、脂肪細胞が増大してセルライトになってしまうのです。
ダイエットに詳しい人なら、一度は聞いたことのあるセルライト。
できてしまうとなかなか落ちないので、むくみの段階でしっかり対策したいですね。
むくみはどういう原因から起こる?
では、むくみが起こってしまう原因は何でしょうか。
代表的なものを5つご紹介します。
原因①塩分の摂り過ぎ
塩に含まれるナトリウムには水分を保つ働きがあり、多く摂り過ぎるとむくみの原因になります。
外食やコンビニ、インスタント食品が続くと、どうしても塩分を摂り過ぎてしまいがちに。
塩分をたくさん摂取すると、体内の塩分濃度を薄めようと、さらに体内に水分をため込むようになります。
また、塩分の強い食事が続くと味覚が慣れて塩味を感じにくくなり、味付けの濃い食事を好むようになる可能性もあるため、悪循環になってしまう恐れもあります。
原因②長時間の同じ姿勢
長時間同じ姿勢でいると血行が滞り、むくみの原因になります。
血液は心臓のポンプ機能によって全身に送り出されます。
このポンプ機能は心臓だけでなく筋肉の収縮の影響も受けます。
同じ姿勢の状態だとあまり筋肉を動かせないため、筋肉の収縮作用によるポンプ機能の働きが低下して血行が滞り、むくみが出やすくなるのです。
立ち仕事をしていると足がむくんでしまうのは、ポンプ機能がうまく働かなくなってしまい、重力により脚に溜まった水分が心臓へ戻りにくくなっているためです。
原因③冷え
多くの女性が悩まされる冷えも、むくみの原因のひとつです。
体が冷えると筋肉が緊張し、血液やリンパ液の流れが悪くなるからです。
冷えは冬だけでなく、夏場でも冷房の効きすぎによっておこることもあります。
特に下半身の冷えは足のむくみにつながりやすいので、足元を冷やさないように注意しましょう。
原因④女性ホルモンの影響
女性の場合は、排卵後に分泌が増えるプロゲステロンという女性ホルモンがむくみの原因になることもあります。
プロゲステロンは排卵後から生理までの間に分泌が多くなるホルモンです。
プロゲステロンには体温を上げたり、食欲を増進させたり、体に水分や栄養をため込んだりする働きがあります。
この影響で生理前の時期には体内の水分が増え、むくみやすくなります。
原因⑤きつい服
きつめの服や下着を着ていると、血管が狭まって血液の循環が悪くなり、むくみにつながることもあります。
窮屈なハイヒールで足がむくんでしまった経験はないですか?
自分のサイズに合った衣服や靴を身につけるようにしましょう。
この他にも糖質が原因となり、むくむ場合もあります。
「糖質を摂るとむくみが気になる!その原因やむくまないための対策とは」で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
むくみを脂肪につなげないために!解消方法もチェック
放置しておくとセルライトになってしまう可能性もあるむくみ。
できれば、早めに対処したいですね。
日常生活でできるむくみ対策と、むくみ防止のために積極的に摂りたい栄養素をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
日常生活でできるむくみの解消方法
生活の中では以下の3つに気をつけるだけでも、むくみの解消につながります。
体を動かす
むくみ対策には血行をよくすることが有効です。
体を動かすことは血行促進につながります。
エレベーターではなく階段を使ったり少し早足で歩いたり、日常生活の中で少し意識して体を動かしてみてください。
特に、足を動かすようにすると効果的。
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるほど、血液を体に巡らせるために重要な役割を果たすからです。
また、体を動かすことで筋力アップにもつながります。
筋肉量が増えると基礎代謝が上がるため、老廃物を流す働きが促進されます。
体を温める服装で過ごす
冷えはむくみの原因となるため、体を冷やさないようにしましょう。
首・手首・足首の「3首」を温めると効果的です。
特にむくみやすい足には靴下やレッグウォーマーなどを使用することをおすすめします。
カイロ、手袋などの小物も積極的に活用しましょう。
気温によって防寒できるように、お出かけ時は薄手のストールをバッグの中に入れておくのも良い方法です。
しっかり入浴する
シャワーで済ませるのではなく、湯船に浸かることを習慣にしましょう。
湯船に浸かると体が芯から温まり、血行が促進されます。
また、リラックス効果があるのでストレス解消にもなり、自律神経が整うことで脂肪燃焼や肥満防止の効果も高まります。
入浴後は汗をかいていますので、水分不足にならないよう水分補給を意識してくださいね。
むくみ解消におすすめの栄養素
以下の栄養素が含まれる食材を選ぶと、むくみの予防・解消につながります。
カリウム
カリウムは体の栄養素として欠かすことのできない必須ミネラルのひとつです。
塩の排出を促す作用と血圧を正常に保つ効果があるため、しっかり摂るとむくみ解消につながります。
カリウムを多く含む食べ物:ほうれん草、たけのこ、かぼちゃ、海藻類、ナッツ類など
クエン酸
クエン酸は体の老廃物を排出し、血液やリンパ液の流れを促す作用があるといわれています。
むくみだけでなく、疲労回復や冷え性にも効果があります。
クエン酸を多く含む食べ物:梅干し、酢など
ビタミンE
ビタミンEには皮膚の新陳代謝を高める作用や血行を促進する作用があり、むくみ解消に効果があります。
ビタミンEを多く含む食べ物:モロヘイヤ、カボチャ、ピーマン、イカなど
むくみを脂肪につなげないために早めに対策しよう!
むくみは病気ではありませんが、血液やリンパの流れが悪くなり、体内の水分量のバランスが崩れている状態です。
むくんでいるということは体の調子が万全ではなく、太りやすくなっているということ。
むくみを放置していると老廃物が溜まって脂肪が燃焼されにくくなり、セルライトになってしまう場合もあるので早めの対策が重要です。
むくみの原因は、塩分の多い食事や長時間の同じ姿勢、服の締め付けや女性特有の冷え・生理などさまざまですが、食事や普段の生活を見直すだけで解消できることも多いです。
カリウムやクエン酸、ビタミンEなどむくみ解消に効果のある栄養素もあります。
献立にあと1品!というようなときは、これらの栄養素が含まれるメニューから検討してみてはいかがでしょうか。
体を動かすことや体を温めることを習慣化すると、気がつけばむくみが解消しているかもしれません。
まずは、できそうなことから試してみましょう!